サッカー日本代表が、2026年FIFAワールドカップ北中米大会のアジア最終予選を見事に突破し、8大会連続のワールドカップ出場を決めた。森保一監督率いる日本代表は、最終予選グループCを首位で通過し、圧倒的な強さでアジアの頂点に立った。全10試合で8勝1分1敗、得点28、失点5という堂々たる成績であった。予選突破を決めた試合後、選手たちは埼玉スタジアムに集まった6万人以上のサポーターとともに喜びを分かち合った。
最終予選での日本代表の戦いぶりは、攻守両面で高い完成度を示すものだった。守備面では、冨安健洋と板倉滉のセンターバックコンビが安定感を発揮し、ゴールキーパーの鈴木彩艶が複数の試合で決定的なセーブを見せた。中盤では遠藤航がアンカーとして君臨し、守備の要として相手の攻撃を封じ込めた。守田英正と田中碧のインサイドハーフも、ボール奪取からの素早い攻守の切り替えでチームのリズムを作り出した。
攻撃面では、三笘薫、伊東純也、久保建英の前線トリオが圧倒的な破壊力を見せた。三笘はドリブル突破で何度もチャンスを創出し、予選通算6ゴール7アシストという傑出した数字を残した。ブライトンでの活躍をそのまま代表に持ち込み、アジアの強豪相手にも臆することなくプレーした。久保建英はレアル・ソシエダでの経験を活かし、テクニカルな仕掛けと正確なラストパスでチームの攻撃を牽引した。上田綺世は予選通算8ゴールで得点王に輝き、センターフォワードとしての地位を確固たるものにした。
予選の中で最も印象的だった試合は、アウェーでのオーストラリア戦であった。シドニーで行われたこの試合で、日本は序盤にオーストラリアの猛攻にさらされ、前半15分に先制点を奪われた。しかし、後半に入ると森保監督が戦術を修正し、三笘と久保のポジションを入れ替えて攻勢に転じた。後半20分に遠藤航のミドルシュートで同点に追いつくと、残り5分で途中出場の浅野拓磨が決勝ゴールを奪い、2対1で逆転勝利を収めた。この勝利は、日本代表の精神的な強さと選手層の厚さを証明するものだった。
森保一監督の手腕も高く評価されている。2018年に就任した森保監督は、2022年カタールワールドカップでドイツとスペインを撃破する金星を挙げ、その後も着実にチーム力を向上させてきた。最終予選では試合ごとに的確な戦術修正を行い、対戦相手の特徴に応じた柔軟な戦い方を実現した。若手選手の積極的な起用も功を奏し、チーム内の競争意識が高まったことで、控え選手のパフォーマンスも向上した。
本大会に向けて、日本代表への期待はかつてないほど高まっている。FIFAランキングでもアジア最上位をキープしており、世界のサッカー界からも日本の実力は認められている。2026年のワールドカップはアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催で、参加国数が48に拡大される。日本代表の目標は、2022年大会で果たせなかったベスト8以上の成績であり、森保監督は「ベスト8の壁を破り、新しい景色を見たい」と決意を語っている。
海外のクラブで活躍する日本人選手の増加も、代表チームの強化に大きく寄与している。イングランド・プレミアリーグ、スペインのラ・リーガ、ドイツのブンデスリーガなど、欧州のトップリーグでレギュラーとしてプレーする選手が20人を超え、日常的に世界最高レベルの環境で鍛えられている。この「海外組」の層の厚さこそが、日本代表の最大の武器であり、ワールドカップ本大会での躍進を支える原動力となるだろう。